佐島の「はまゆう」でおさかな料理。

おさかな。
見るのは結構好き。水族館大好きだし。
飲食店で生簀とか水槽とかあったら、じーっと観察しちゃうし。

食べるのも、好きか嫌いかと訊かれればフツーに好きだ。
でもキレイ(上手)に食べられないので、
外ではお刺身と切り身以外は滅多にいただかない。
「焼き魚定食」なんかあると食べたいと思うんだけど、
とにかくヘタくそで、皮とか残して食べた後が超キタナいので
人前では恥ずかしくて食べられない。

祖父たちは父方も母方もおさかな食べるのがすごく上手だったなぁ。
鯵の干物なんか食べると超キレイに頭と骨だけ残ってた。
まるで魚食べ職人。
ずっと、そういうのを「おさかなをキレイに食べられる」と呼ぶと思っていた。

大学の頃、仲の良かった友達と旅行したとき、
宿の朝ごはんで鯵の干物が出た。
私は上手に食べられないので朝からすっかりブルー入っていたが、
食後、隣で黙々と鯵を食べていたはずの、
当時の私の一番の友人ちぃちゃんの皿を見て仰天した。

頭しか残ってねぇ!

究極の「おさかなをキレイに食べられる」だった。
骨も皮も尻尾もぜーーーーんぶバリバリ食べるので、
「キレイに食べる」と言ってもそれは、厳密に言ったら
職人的「技術 / 技能」とはちょっと違うと思うんだけどさ。

ちぃちゃんは富山出身で、まさにおさかな天国で生まれ育った。
彼女の周り(少なくともご家族)はみんな、
鯵ぐらいの魚なら骨まで食べるんだって。

「喉に刺さんないの!?」

って訊いても、「刺さんないよ~」と平然としている。
どんなに年を取ってもちぃちゃんに骨粗しょう症はまったく無縁と見た。

私の周りの人にこれを話して驚かない人はいない。
鰯やさんまの骨は食べても鯵の骨は食べないよ、私の周りはみんな。
私の夫も魚好きで、かなりキレイに食べる方だが、
それでも鯵の骨は残す。

骨せんべいは別だけどね。
大好き、骨せんべい。

あらやだ、前置きが長すぎた。

三浦半島(横須賀市)の西海岸に佐島というちっちゃい島がある。
マリーナやおもちゃの鑑定で有名なk原さんのお宅があったりするのと、
いいタコが獲れることで、知られている。
相模湾に面しているため、近海モノのいいお魚もあがる。
ゆえにおさかな料理の店も何軒かある。
どこも美味しいんだけど、今日は「はまゆう」を紹介する。
私は初めて入った店だ。

まさに地魚料理屋さんだ。
焼き魚、煮魚、刺身、天ぷら、あわび料理、さざえ料理、・・・。
養殖モノは一切使っていないというのがこの店の売りだ。
都会の小洒落た店とは全然違う、漁港近くにありがちなタイプの店。
おさかな好きにはたまらないと思う。

天ぷら定食にしようかなぁ~と思ったんだけど、
その下に書いてあった「魚の唐揚定食」がどうしても気になった。
聞けばその日は鯵の唐揚げだという。
鯵の唐揚げかぁ。
へぇ。美味しそう。
やっぱりそれにする!
私の頭の中には、三枚におろした鯵の唐揚げが
3切れぐらい乗った皿の画が浮かんでいた。



で、実際に出てきたのがコレだ・・・






画像




げ。
写真ではわかりにくいかも知れないが、丸ごと3尾だよ。
これで、1500円ちょっと。


おさかな好きにはたまるまい。

でも、おさかなをキレイに食べられない私は少し泣いた。

これ、リアルにめちゃくちゃウマい。
唐揚げはもちろん皮まで香ばしく食べられるし、
骨も小骨ぐらいなら食べられる。
おみそ汁もいい出汁が出ていて美味しい。

おさかな好きの方には本当に絶対オススメできる。
今度はおさかな好きの夫と一緒に行こうと思う。

ただ、強いて難点を挙げさせてもらうなら、
まずとにかく量が多すぎることだった。
ご飯も茶碗っていうよりどんぶりに近い器に入ってるし、
男性でもかなりおなかいっぱいになるであろうボリュームだ。
結局私は2.5尾食べたところでギブアップ。
女性向けには2尾で1000~1200円ぐらいで出してくれたら素晴らしいのに。

そして、これはまったく私の個人的な問題に過ぎないんだけど
我ながら食べ終えた後の皿がマジでキタナイ。
丸ごと出てくるとは思わなかったよ、ほんとに。
せめて夫が一緒だったら良かったのだけど・・・。

ちなみに、同じ鯵でもフライを頼んでおけば、
開いて頭も骨も取り除かれた状態・・・つまり
私でもきれいに食べられる状態で出てきたのであった。
大失敗の巻。

心の中で「おいしかった」と「ごめんなさい」を何度も繰り返しながら
そそくさと店を後にした私であった。

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